距離を縮めた日
前回から1ヶ月半後、再び彼の働くお店に行きました。
この時から担当を、彼に指名するようになりました。
「ずっと考えてた、早く来ないかなぁって…」
この人はいったい何を言ってるんだろう?
営業トーク?
そんな風には見えないけど…
そのうち、休みの日の過ごし方の話しになりました。
偶然にも、彼の働くお店の定休日と、わたしの公休の曜日が一緒だったのです。
昔から人と群れるのが苦手で、お休みの日は1人で行動するのが好きだったわたしは、1人でご飯を食べに行く話しもしました。
「ご飯、一緒に行きたい!ダメですか?」
「えっ?本気で言ってる?」
何でだろう…何で彼のような人が、わたしなんかに?
何が何だか分からないくらいに、わたしの心の中にグイグイ入ってきました。
でも、正直嬉しかった…
こんなわたしに対して、もっと色々話したい、話していると楽しいと言ってくれた彼の言葉、表情は、本当に信頼できるものでした。
そして、周りに気付かれないようにそっと連絡先を渡しました。
「帰ったら連絡します!」
その言葉の通り、その日のうちに連絡がきました。
彼との距離がぐっと縮まった日になりました。