2度目の会話
彼との出会いから数ヶ月後、再び彼の働くお店に行きました。
すると偶然、彼が担当になったのですが、まだ1度しか会ってないし、私のことなど忘れているだろう…と思い、前回のことに触れず普通にお客さんとして振る舞っていました。
すると彼の方から、前回話した内容のことを話しかけてくれたのです。
「えっ?覚えてくれてたんですか?」
「はい、覚えてますよ」
後から話しを聞くと、彼は決して記憶力がいい方ではないらしく、自分が担当した人でも特に印象に残った人しか覚えていないそうなのです。
そんな彼が、たった1度しか担当してない私を覚えていてくれたことがとても嬉しくて、彼のことが前回以上に気になる存在になっていました。
この頃から彼は私のことを、綺麗とか可愛いとか、普通に口にするようになりました。
「やばい!可愛い!」と…15歳も年上の私に対して…
この人はなにを言ってるんだろう?
私のこと、ちゃんと見えてるのかな?
前回からの彼の言葉を含めて、不思議なことばかり口にする彼に対して、私はある質問をしてみました。
「私って色に例えると何色?」
と、彼は近くにあったパステルピンクを指して言ってくれました。
実はわたし、周りから「うす紫」と言われることが多かったので、パステルと言ってくれた彼の言葉がとても衝撃的でした。
「うす紫ではない、パステルが似合いますよ!」
そう言ってくれた彼の言葉は、今でもわたしの心の支えになっています。